漂流教室 1 (1) (ビッグコミックススペシャル)価格: 1,800円レビュー評価: 5.0 レビュー数:6 怪奇漫画で有名な楳図かずおが手掛けた異色SF巨編。
破滅寸前という状態の未来世界へタイムスリップした大和小学校。
学校内では、教師たちの錯乱・発狂、グロテスクな未来生物の襲来、飢餓、伝染病の発生、子供たちの仲間割れ、そして殺戮と様々な出来事が子供たちを苦しめる。
そんな中、主人公の高松翔を中心に必死に生き抜く子供たちは、現代へ戻る手がかりを見つけ、帰還するために力の限りを尽くすのだが・・・・。
米ソ間の緊張、そして環境破壊が深刻化している時代に書かれたものらしく、ここで描かれている未来世界は誰もが想像する華やかなものではない。
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おろち 1 (1) (ビッグコミックススペシャル 楳図パーフェクション! 4)価格: 1,200円レビュー評価: 5.0 レビュー数:9 「おろち」復刻シリーズの第一作。収録作は、「姉妹」、「骨」。私は小学生の時「少年サンデー」で読んだのだが、懐かしさが込み上げると共に、作品の骨格が良く出来ているのに改めて感心した。心理小説としても通用する程である。
「姉妹」は18才になると女性が醜くなると言う血統の龍神家の姉妹の葛藤と、その顛末を描いたもの。18才に近づくに連れ、姉の表情が次第に恐怖に取り付かれて行く描写が木目細かく描かれいて素晴らしい。次作にも共通するが、陰影の使い方が巧みで、雰囲気の盛り上げに貢献している。また、フキダシ以外の画中の字でも怖さを表現する芸の細かさ。そして、上述の通り、宿業と言える ...さらに詳しい情報はコチラ |
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おろち 2 (2) (ビッグコミックススペシャル 楳図パーフェクション! 4)価格: 1,200円レビュー評価: 5.0 レビュー数:4 連載当時 . . .小学生でしたが、友人の家でこの巻に収録されている「ふるさと」を読んでいました。
その中の1シーンがあまりに恐ろしくて、思わず二度と目に触れることの無いようにと
物置に隠した(人の家なのに!)思い出があります。
それ以来、楳図かずおさんの作品は好きだけど、「おろち」と聞いただけで恐怖を覚えるほど
トラウマになっていました。そのせいで内容はほとんど知らない状態だったのです。
今回映画化されたことで、再び「おろち」に出くわしてしまいました。
しかし30年以上も経った今、もう大丈夫だろうと一気に4冊を大人買い ...さらに詳しい情報はコチラ |
ねがい価格: 1,000円レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 表題作『ねがい』は楳図ファンの間で人気が高く、登場する人形モクメも同様にたいへん人気あるキャラです。内気で友達のいない少年がゴミなどから丹念に作り上げたモクメ。他人にとっては醜悪でも、自分にとってはかけがえのない友達。彼はクラスの少年の言葉を真に受け、『宇宙の力』によって生命を吹き込むことを試みます。けれど効果は出るはずもなく、そのうち年月が去り、普通に仲の良い人間の友人ができた彼は、もはや不要となったモクメを捨て去る。そしてある日、そんなことなど忘れて楽しい日々を送っていた少年に降りかかる災難とは……。
この本には上記の『ねがい』以外にも素晴らしい作品が収録さ ...さらに詳しい情報はコチラ |
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おろち 4 (4) (ビッグコミックススペシャル 楳図パーフェクション! 4)価格: 1,200円レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 楳図perfection版『おろち』は全四巻で、本書が最終巻にあたります。『眼』『血』の二編を収録し、最終巻に恥じないものとなっています。
『眼』は自宅で行われた殺人に立ち会ってしまい、後日冤罪で捕まってしまった父親の疑いを晴らすため、真の殺人犯を見つけることに奮闘する盲目の少女の話。この世の中は本当の意味において、誰が盲人で、誰がそうでないのか。探偵もの、ミステリものを思わす、スリリングな物語です。
『血』は第一話『姉妹』を受けてのものなのかは不明ですが、再び姉妹の話。名家に生まれた姉妹のうち姉はその慎ましい態度からあらゆる素行を讃えられるが、 ...さらに詳しい情報はコチラ |
恐怖 1 (1) (ビッグコミックススペシャル)価格: 1,200円レビュー評価: 5.0 レビュー数:4 もの凄くびっくりしたこと。
ページ真ん中ら辺まで読んでた時に、ふと右手親指上ほどに小さい人の顔が浮かびます。
本を両手で持たないとこの現象はおこりません。
びびって床に落としてしまった?。
高校の新聞部のエミ子と夏彦の周りで起こる怪奇な事件のオムニバス。
絵が美しいから、突然恐ろしい化け物が紙面いっぱいに出ると目がバッテンになります。
間違いなく今夜の夢にも出てきます。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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漂流教室 (6) (小学館文庫)価格: 610円レビュー評価: 4.0 レビュー数:7 「未来に蒔かれた種」という終わり方は悪くありません。
むしろ、これだけ破滅的な未来を描く一方で未来を担う少年たちに希望を託すラストは作者の人類への期待を伺わせて感動的です。加えて翔は「もう母の元に帰るわけにはいかない」とも言っていたので風呂敷のたたみ方としてはベストでしょう。
しかし、それだけに大友の唐突な変貌には納得いきません。2人の和解にアッサリ賛同してしまう仲間にも違和感を覚えてしまいます。
おかげで最後はやっぱり大友が裏切るんじゃないかとある意味ハラハラしながら読んでいました(急にロマンチストになってしまうのもいただけない)。
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