綿の国星 (第3巻) (白泉社文庫)価格: 550円レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 「綿の国星」4巻中、3巻が最も好きです。 主人公のチビ猫がほとんど登場しなくっても関係ナシ! チビ猫の視点で描かれた世界、その外側を描く事で「綿の国星」の世界が益々広がっているように思います。 「晴れたら金の鈴」はシリーズ中、最も好きなお話です。オススメ!! ...さらに詳しい情報はコチラ |
ダリアの帯 (白泉社文庫)価格: 610円レビュー評価: 5.0 レビュー数:5 まず警告しておく。表題作から読み始めてはいけない。
ここに収められているのは、全て大島先生の大傑作群である。
しかし「ダリアの帯」がなかったら、本書の価値は半減してしまっていた。それはいえる。
大島先生ほど、反=漫画的表現をする方もめずらしい。
彼女は、手塚治虫、水木しげるや永島慎二といった過去のレジェンドたちの漫画の手法を、片っ端から無視している。本書も例外ではない。
大島先生の存在意義はそれだけではないが、ここの点はどうしても無視できないのだ。漫画が漫画でなければならない、といった意義など、大島先生にとってはどうで ...さらに詳しい情報はコチラ |
つるばらつるばら (白泉社文庫)価格: 610円レビュー評価: 5.0 レビュー数:4 このころ大島弓子は、たぶん「自分とは何か」について考えていたのだと思う。
もっというと、「自分とは、何に宿るのか」についてである。
この「自分」とは、「自分が自分である、という自己認識」のことである。
「夏の夜の獏」では、子供の体に大人の精神が宿る。
そういうことがあるとしたら、自分とは「脳」なのか?
ところが、「つるばらつるばら」では、「自分とは、脳ですらない」という大島の考えが明かされる。
見ず知らずの、血縁関係すらない「たよ子」だ、と継雄が思い込んでいるなら、それはたよ子の生まれ変わりでしかないのである。ほかに解答 ...さらに詳しい情報はコチラ |
バナナブレッドのプディング (白泉社文庫)価格: 630円レビュー評価: 4.5 レビュー数:10 昔、何かのインタビューで、誰かが、
『大島弓子さんの作品って、これがこうなって、ああなってと話のあらすじが読後に残らない。あるのは匂いというか、ある種の感覚が残る』
といった趣旨のことを話していて、ものすごく納得したのを覚えています。
感動した、とか、面白かった、とかそういう単純明瞭な感想ではなく、
残り香がするんですよね。大島弓子作品が大島弓子作品であるもっとも重要な要素が
この読者の中に残る残り香だと思っています。
この『バナナブレッドのプディング』は、読後の消えない残り香に何度も何度もペ ...さらに詳しい情報はコチラ |
オオシマさんちのもうひとつの猫日記価格: 1,890円レビュー評価: 2.5 レビュー数:6 がっかりしました。定価と内容が合っていません。この内容に1800円は高すぎます。
構成にもデザインにも工夫はなくたんたんと猫の写真が続くだけ。オチもないし…。
シュリンク包装されていたため内容を確認せずに購入してしまいました。
あ?装丁料ぼったくられたな、という感想です。ほんとに残念。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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グーグーだって猫である〈2〉価格: 1,155円レビュー評価: 4.5 レビュー数:10 猫のことを中心に始めた「グーグーだって猫である〈1〉」だったが、本作はその猫との関わりの中で、自分の闘病生活の方がウェイトを占めているので猫マンガを期待する人にはやや期待はずれになるかもしれない。しかし〈1〉から読んでいると、まるでブログで日記をエントリしているかのように、自分の生活と猫、その時々で自分にとって取り上げたい方を主題にして猫との関わりを表現しているのが分かる。実際に猫を飼っているとまさにあんな感じになるのでよく分かる。無理くり猫の話にしていないからこそ、リアリティがあって私は共感しながら読んだ。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
グーグーだって猫である価格: 1,155円レビュー評価: 4.5 レビュー数:15 ???あの珠玉の名作漫画『綿の国星』の著者による夏目漱石風、猫漫画エッセイ。といっても、猫の視線でヒトの日常を語るのではなく、ヒトである大島弓子の目線でグーグーという名の猫と暮らす自らの日常を淡々と描いている。 ?『綿の国星』では、夢と現実を自在に行き来する「チビ猫」に誘われて、読者はいつでもページを開くだけで内なるその惑星にするりとワープできた。しかし、今回は著者はもちろん読者も、そして猫も人間世界にワープなどしない。 ???グーグーとのペットショップでの出会いから2番目の猫のビーを拾ういきさつなどが、あくまでも冷静に客観的に語られる。猫への過剰な感情移入もなければ、ファンタジッ ...さらに詳しい情報はコチラ |
さようなら女達 (白泉社文庫)価格: 610円レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 白泉社文庫のものは今一番手にとりやすい大島作品だと思います。 文庫は小さいのが難点ですが、やっぱり昔のいい作品を読めるのは嬉しいですね。 『さようなら女達』は漫画家になりたい女の子を主人公に始まる物語です。 大島弓子作品のすべての女の子たちに言えると思うのですが、独特の周りに馴染めない空気感やいろいろなものに悩んでいることが、例え自分と似ていなくてもすごく共感してしまって、さらに憧れてもしまうのです。 初めて読んだ時は難しく奥が深すぎると思いましたがすぐにどんどんハマっていきました。 少女漫画ではくくれないぐらい大きい存在です。男の人にも読んで欲しいです! ...さらに詳しい情報はコチラ |
ロストハウス (白泉社文庫)価格: 590円レビュー評価: 4.5 レビュー数:3 大島先生は、70年代から今まで、ずっと現役である。
彼女のピークがいつだったか、などと考えるのは野暮というものだ?この文庫本を前にしては。
90年代の諸作品がおさまっている。特に素晴らしいのは表題作「ロスト・ハウス」。
いつもの、70年代「バナナブレットのプディング」の彼女、80年代「綿の国星」の大島先生の漫画が、ここにある。
コンテンポラリーである。お世辞抜きで。まったくダサくないし、けど無理している感じもない。
「24年組」の漫画家さんたちがキラキラ光っていたころの大島漫画から、彼女はまったく衰えていない。この「ロスト?」の力は ...さらに詳しい情報はコチラ |
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