ポーの一族 1 (1) (フラワーコミックススペシャル 萩尾望都パーフェクトセレクション 6)価格: 1,680円レビュー評価: 5.0 レビュー数:8 「ポーの一族」の中には、“存在” への問いかけが溢れてると思います。
永遠の時を生きられるバンパネラ、異端とされるバンパネラは、
“存在” について考えさせてくれます。
なかなかバンパネラになりきれない心をもち、でも人間でもないエドガー。
大人でも子供でもなく、思春期の少年のまま、時が止まったエドガー。
そんな狭間の存在のエドガーをはじめ、
妹のメリーベルも、「ポーの一族」の中の他の人々も、
“存在” について考えさせてくれます。
狭間の存在のエドガーは ...さらに詳しい情報はコチラ |
半神 (小学館文庫)価格: 590円レビュー評価: 5.0 レビュー数:13 表題作ほか全10編。
表題作の「半神」は16ページじゃ物語を描けないといった人に対し、出来るといって作られたものと伺いました。
正直言って、すごいです。
過不足なく物語を作ると、こんなにもスマートな作品が出来上がるのかと驚きました。
個人的に好きな作品は、半神と偽王です。偽王は、こわすぎる・・・・!
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バルバラ異界 (4) (flowers comics)価格: 530円レビュー評価: 5.0 レビュー数:11 本作品は、第27回日本SF大賞受賞作である。確かに読んでみて面白かった。しかし、だからといって、本作品が萩尾SFの最高傑作ということにはならない。
私にとっての萩尾SFベスト3は、『スター・レッド』、『百億の昼と千億の夜』、『11人いる!』で、いずれもSF大賞が創設された1980年よりも以前の作品であり、もしもこれらの作品が発表されたときにSF大賞が存在していれば、きっといずれの作品も受賞していたに違いないと、私は思っている。
また、『マージナル』や『銀の三角』をベストに挙げるファンも多いし、作者には他にも『海のアリア』や『あぶない丘の家』など、優れた作品には枚挙にい ...さらに詳しい情報はコチラ |
バルバラ異界 (1) (flowers comics)価格: 530円レビュー評価: 5.0 レビュー数:7 今回ヒロイン誰かな?と探してて、どの子もそれなりだけど今一ピンと来ない、と思っていたところで見つけました。
宝石のような娘。 まさに!
たとえ自分の娘に心臓を食べられた(食べさせた?)人だろうが
何度見ても美しい、茶菜。
萩尾先生の力量に、ここら辺のワンカットで圧倒される。
深く強い母親の愛情とともに、この作品一番の美を感じました。
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バルバラ異界 (3) (flowers comics)価格: 530円レビュー評価: 4.5 レビュー数:4 いやーだんだんなぞがなぞを呼んできます。 みんなで眠る青葉に会いに行ったり、どうやら「異星の客」(byハインライン。モー様も大好き♪)なのか?テキな展開に進みそうだったり。 過去に蒔かれたいろんなナゾに対するヒントがちりばめられている巻です。 両親の猟奇殺人後眠り続ける少女 世界から見放されたと感じる少年 他人の夢に入り込める男 外見がころころ変わる謎の神父 それ以外のキャラクターもたってますねえ。 少年の母アケミさんのハチャメチャぶりはでも、いそうな人で、すごくリアルです。 もうすぐ本誌での連載も終わり! ...さらに詳しい情報はコチラ |
11月のギムナジウム (小学館文庫)価格: 590円レビュー評価: 4.5 レビュー数:3 私の大好きな作者初期の短編ばかりを集めた作品集です。とりわけ好きな作品が『秋の旅』。ドイツ文学の名編のような香りが漂う作品です。あとは、表題作と『塔のある家』、『セーラ・ヒルの聖夜』がとくに好きです。
残念なのは、1976年発行の旧版に収載されていた『小夜の縫うゆかた』が入っていないこと。作者自身が『プチコミック』77年創刊号で、表題作と『塔のある家』と並んで、小夜という姉の名前を主人公に借りたこの作品を一番好きな作品に挙げているだけに、新版の作品集に収載されていないのは釈然としません。ヨーロッパを舞台にした作品集として統一したかったのかも知れませんし、替わりに旧版 ...さらに詳しい情報はコチラ |
バルバラ異界 (2) (flowers comics)価格: 530円レビュー評価: 5.0 レビュー数:3 いくつもの個人的な話が少しずつ重なって、無関係にみえていた人々をつなげてゆく。中心にある謎へ、いろいろな場所からいろいろな人が向かっている。それを妨害するものもいる。 その謎とは別のところで、親子関係の確執があり、恋愛があり、のろいがある。でも、それすらも、この物語の謎に繋がっていくような予感がする。複雑に絡まりあった蔓のようなストーリー。 1ページの情報量もすごい。視点がどこかに偏ることなく、全部の主人公、全部の出来事を読者に伝えるこの見事なバランス! ひとつの画面に三人の人物の心情が同時に吐露されているところとかがあって、うっとりする。 あれだけ多くの傑作をうみだし、またこれ ...さらに詳しい情報はコチラ |
訪問者 (小学館文庫)価格: 590円レビュー評価: 5.0 レビュー数:12 きっと心の中に、「捨てられた子供」の経験がある人なのでしょうね。
精神的な意味での捨て子を含めて。
彼女の作品に多く登場するこのテーマに涙を流しながら共感し、そうして
いずれ自分も癒されていく・・そういった方が他にも大勢いることが
「捨てられた子供」にとってはせめてもの救いです。
そして最近、萩尾氏自身もそういった子供で、描くことで自分を癒しているのかなとも
思うようになりました。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
イグアナの娘 (小学館文庫)価格: 540円レビュー評価: 4.5 レビュー数:6 イグアナの姿で生まれた女の子を主人公とした表題作のほか、現在の普通の家庭が舞台の短編5編が掲載された本です。
自分の姿がイグアナに見えている主人公が成長していく表題作は、設定が奇抜なのに淡々と描かれていて、各人の心の動きがよけい切なく伝わってきて、評判どおりの名作でした。
同作者の初期の作品「毛糸玉にじゃれないで」に似た雰囲気のお話の短編集でした。
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ウは宇宙船のウ (小学館文庫)価格: 520円レビュー評価: 5.0 レビュー数:5 あの人のファンで、萩尾望都のこの作品を読んでない人に。
一言だけ。
ぜひ読んでください!!
ブラッドベリっていうと、言葉のつながりに音楽感じる人たくさんいるかと思います。
彼女の萩尾望都のこの作品は絵で同じ事を語ります。
絶対お勧めです。
ところで、高橋留美子は「うる星やつら」でおもいっきり彼の世界をパロった事があります。それはそれで、かなり屈折したところで、当時のおとこ衆の共感を得ました。
読み比べてみると、面白いかもです。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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