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ピンポン (5) (Big spirits comics special)価格: 920円レビュー評価: 5.0 レビュー数:12 あまりにもすばらしい作品。
映画から入った方は「ピンポン」という作品を、
主人公ペコの成長活劇だ、と捉えているのだろう。
それは違う。
「ピンポン」の物語の軸は、あくまでもスマイル。
第一巻の表紙を飾っているところからも、それが読み取れる。
スマイルは自分を助けに来てくれるヒーローを待ち続ける。
それが1?4巻までの物語の軸。
そして、この5巻でついに、ヒーローが現れる。
ヒーローはスマイルのために、勇気を出した。努力をした。そして、強くなった。
スマイルはヒーローに救われ ...さらに詳しい情報はコチラ |
青い春―松本大洋短編集 (Big spirits comics special)価格: 920円レビュー評価: 4.0 レビュー数:6
松本大洋による初期作品の短篇集。1990?1993年に発表された7篇が収録されている。
この単行本に収められている短篇には、土田世紀の初期作品(例えば『未成年』)と同じ匂いを感じる。言葉にするとそれは、虚無感、焦燥感、崖っぷち感、というようなことになるだろう。この本には、感じている本人にも理由のわからない苛立ちのようなものが満ち溢れている。おそらくこの苛立ちの理由は、自分の感じているものに言葉を与えられない、ということなのだろう。強烈に何かを感じているのに、それが何なのかわからない状態というのは非常に気持ちが悪い。僕もかつては同じような苛立ちを感じ ...さらに詳しい情報はコチラ |
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日本の兄弟 (Mag comics)価格: 1,121円レビュー評価: 4.0 レビュー数:11 純文学があるなら純漫画も存在します。
これがそれです。
まあ確実に一般向けではないでしょうがね。
でも一億冊売れて絶賛される漫画より
一万人の脳ミソをなで回すような、こんな漫画の方が
個人的には好きですね。
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ナンバーファイブ(吾) 7 (7) (BIC COMICS IKKI)価格: 860円レビュー評価: 5.0 レビュー数:2 〜これは松本大洋の「サイボーグ009」へのオマージュなのですね。 これまで作品中に挿入されてきた虹組のプロモーション映像?からは、パロディーなのかどうか判然としなかったのですが、7巻を読んでそう確信しました(鈍い、と言われればそれまでですが・・) しかし、私は「009」では泣いた記憶がありませんが、この7巻には思いがけず涙しました(ちなみに〜〜松本作品で泣いたのは「鉄コン」「花男」に次いで3作目です)。 今、頭の中には表題のフレーズがリフレインしています・・。最終刊が待ち遠しいです。〜 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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花男 (1) (Big spirits comics special)価格: 900円レビュー評価: 5.0 レビュー数:12 全てを冷めた目線からしか見れない小学生の息子が、
能天気な父と再会し、少しずつ変わっていく・・・
父、花男が語る言葉はじつにシンプルで、
息子の茂雄に度々バカにされますが、
そこにはたくさんの気づきが隠されていると思います。
自然を肌で感じること・遊びを楽しむこと
全ては可能だと単純に思うこと・夢を持って生きること
そして・・・自分に素直に生きること^^
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花男 (3) (Big spirits comics special)価格: 900円レビュー評価: 5.0 レビュー数:6 やや混沌とした1、2巻でしたが、3巻で答えを出します。
非常に複雑な感情を抱き始める茂雄と、
今までの態度がどこへやら、土壇場で弱さを見せる花男…。
最後まで変なコンビでしたが、
どこにでもいる普通の、でも最高の父と子であることに気づかされました。
背伸びしたがり、素直になれない子供と、
中身はそんなに大人になれずとも、子供の前ではカッコ良くありたいと思うお父さん。
花男・茂雄に限らず、父と子はきっとみんなそんなもんなんでしょうね。
まだ子供の私は、父を思い出す作品です。 ...さらに詳しい情報はコチラ |