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ボクの学校は山と川 (講談社文庫)価格: 700円レビュー評価: 4.5 レビュー数:4 1987年に白水社から出た単行本に漫画「百日咳」を加えて文庫化したもの。
『釣りキチ三平』の著者が子ども時代を語った本で、秋田の山奥の村の暮らしが生き生きと伝わってくる。雪などの自然環境も厳しく、生活も決して豊かではない。そのなかでたくましく生きぬく著者と家族の姿には胸を打たれた。
物心ついた頃から高校進学の頃までが取り上げられているが、特に小学校・中学校での良い先生との巡り会いが貴重だったのだなと思わされる。それにしても、著者は真っ直ぐに素直に育っており、すごい。
「百日咳」は、150頁ほどの漫画で、実際に弟を亡くした実話に基づいている。東北の貧 ...さらに詳しい情報はコチラ |
奥の細道―マンガ日本の古典 (25) 中公文庫価格: 660円レビュー評価: 5.0 レビュー数:2 奥の細道は奥=奥州の略で、東北地方の旅について松尾芭蕉が記した本です。奥の細道については中学の社会の時間で「奥の細道を書いたのは松尾芭蕉」ぐらいしかわからなかったのですが・・・この本を見て松尾芭蕉の生い立ちや俳句について多くを学びました。特に奥の細道といっても松尾芭蕉と共に旅した5歳年下の弟子・曽良と一緒に旅をして、その曽良の日記が非常に詳細に書かれていたので、後世にこの旅のあらましがわかったというところがびっくりしました。芭蕉は日記とか金銭とかはどうでも良く、良い俳句さえできれば良い景色を見れればという感じの人なんだ!と感じました。この本の後の旅で曽良は病気で旅を止めるのですが、芭蕉の一人 ...さらに詳しい情報はコチラ |
釣りキチ三平―平成版 (8) (KCDX (2095))価格: 570円レビュー評価: 4.0 レビュー数:1 いよいよ幻の魚、ワッカイワナと対面です。
海外旅行はあったり前の世の中ですが、カムチャツカはさすがにまだ未開といっていい場所だと思います。先生は心得たモノで、たとえば移動の手段など丁寧に描いており(なんと馬、です!)、いまや貴重となった異国情緒を醸し出していると思います。(前巻のヘリコプタよっかスゴイと思うよ)
ただ、なんとなく、お魚に関するミステリーの部分が、ちと物足りなかったかな……。
それにしても、ミミズって偉大ですね! ...さらに詳しい情報はコチラ |
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釣りキチ三平―平成版 (5) (KCDX (1960))価格: 630円レビュー評価: 4.0 レビュー数:1 1〜4巻は平成版とは言え、三平の故郷が舞台であることもあり、従来の三平の雰囲気が強いと感じた。三平周辺のキャラも平成の割りにレトロなのは従来通りで、それはそれでイチファンとして安心できるものであったが、多少の意外性も欲しかった。 さて、5巻は近くて遠い国のロシアのカムチャツカでサケ科の魚を釣りまくることを期待をしたのだが、その前に著者の視線(三平の視線)でのカムチャツカ情勢なども紹介されているところはリアリティーを追求する矢口氏らしいところである。 日本では河川の上流部の渓流でひっそりと生きるサケ科の魚達が、カムチャツカでは大河の住人として悠然と泳いでいる様はゲームフィッシ ...さらに詳しい情報はコチラ |