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PSYCHE (プシュケ) (スクウェア・エニックス・ノベルズ)価格: 700円レビュー評価: 3.5 レビュー数:5 やれ評価が分かれる。
やれ鬱。
そして瀬戸口氏復帰説。
私の食指が動くには十分でした。
実際読み終えた今残るのは、生ぬるく空虚で奇妙な読後感です。とても大衆向けとは思えません。
「瀬戸口さんの作品だ」といわれれば「確かにそうかも」と思わせるだけの独特の空気感はありますし、他の方のレビューにもあるとおり掛け値なしに文章の質は高いです。「psyche」というタイトルセンスも◎。
お話の内容は、家族を失った少年が冷静に狂ってゆく様を終始陰鬱な雰囲気で淡々と綴 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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イエスタデイをうたって (Vol.1) (ヤングジャンプ・コミックスBJ)価格: 530円レビュー評価: 4.5 レビュー数:18 冬目景については、あまり他の作品は暗くて読む気にはなれなかった。
この作品を読んで、見方が変わってしまった。
曰く、マンガで描いているドラマ、それも素直になれない大人三人による三角関係のドラマである。美大出身だけあって、油絵的な絵も独特であるが、人間観察が結構リアリティがありすぎて、もしかしたら作中の人物たちは作者が美大時代の知人をモデルにしているのではと疑ったぐらいである。
最初は、二人のヒロインでシナコにどうも好感が持てなかった。はっきりしない態度に、どちらかというと、あたって砕けろ的なハルに共感があったが、最 ...さらに詳しい情報はコチラ |
イエスタデイをうたって vol.4 (4)価格: 530円レビュー評価: 4.5 レビュー数:20 この本のレビューを見ていると大絶賛されていることが多いので
次第に気になり始め、ついに4巻まで同時購入、読んでは見たんで
すが、この物語はほとんど何も起こりません。
一方通行の3人の恋はまったく進展せず、身の回りの変化も乏し
くただ月日だけが流れていく…。私にはこの作品の良さは全くわか
りませんでした。
登場人物の考えていることや何を言いたいのか等が読者にはわか
りにくく、読者個人が好きなように意味をとればいい。感じ取った
やつだけ読め…のように私には作者の投げや ...さらに詳しい情報はコチラ |
イエスタデイをうたって (Vol.2) (ヤングジャンプ・コミックスBJ)価格: 530円レビュー評価: 5.0 レビュー数:3 タイトルはRCサクセイションの曲から来ている「イエスタデイをうたって」ですが、どちらかというと内容はTHE ROOSTERSの「どうしようもない恋の歌」をイメージしてしまいます。
第二巻はハルがリクオをデートに誘うものの、シナコが熱を出してデートを放り出してしまう話ですが、それほど単純でもない。ハル自身が母親にあい、再婚する話も絡んできますが、ハル自身は母親を一人の女性として見ており、そういったもどかしさや、離婚した実の父親の実家に訪れて自分の家族の世界から離れてしまった心の乱れを微妙に追っていく場面。
マンガというよりもドラマを見ているようです。こうい ...さらに詳しい情報はコチラ |
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ハツカネズミの時間 4 (4) (アフタヌーンKC)価格: 580円レビュー評価: 3.0 レビュー数:6 コミックスの帯に「ついに完結!!」とあってびっくりしました。
冬目景さんの作品が完結するまで描かれるとは!
こんなふうに感じてしまうのは、どっぷりと冬目景さんにはまってしまっているからなんでしょうね・・・。
完結したのは驚きだけでなく嬉しいことですが,ちょっと何を描きたかったのか,わからない作品でした。
「イエスタデイをうたって」も完結まで描いていただきたいです。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
羊のうた (第1巻) (バーズコミックス)価格: 567円レビュー評価: 5.0 レビュー数:12 好きな人や育ての親友人を傷つけない手段として
会う事も話す事も
関わる事を一切なくす
そんな手段しか無いとしたら
絶望は計り知れないものになるだろう。
そんな行き場の無い葛藤を見事に描き出した傑作です。
また、置かれている状況が一般的ではないので
表現こそ異質ですが
とても深い恋愛の感情を読み取る事が出来ます。
話のまとまりやテンポがこれ以上無いくらい磨かれていて
一気読みをせざるを得ませんでした。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
羊のうた (第2巻) (バーズコミックス)価格: 567円レビュー評価: 5.0 レビュー数:2 第2巻では発作に苦しむ一砂を描きます。 無意識に惹かれ合う一砂と千砂、明確にそれぞれ一砂・千砂に惹かれている八重樫・水無瀬。4者4様の想いの中で己の理不尽な運命に対し時に抗い、時に受け入れて無為の日々を過す。それだけですが物語は確実な進行を見せています。冬目氏の表現力の凄まじさを感じずにはいられません。 ところでこの2巻で一砂が初めて千砂の事を名前で呼ぶのですが、「千砂」と名前(しかも呼び捨て)で呼びます。長期に渡って離れていた為無理もないのかもしれませんが、姉萌えの私としては「姉さん」と呼んで欲しかったです。日本人特有の呼び方ですから、世界的には不自然な呼び方なんでしょうが… ...さらに詳しい情報はコチラ |
ハツカネズミの時間 3 (3) (アフタヌーンKC)価格: 580円レビュー評価: 4.5 レビュー数:5 重苦しくどこか閉塞した、でも希望の光もちらりと見える、そんな世界を描かせたら天下一品の冬目センセイの最新作、その3巻です。
「正しい」とはどういうことか、「幸せ」とはどういうことか、そんなことをいろいろと考えさせられます。
隔離された箱庭のような世界での安穏とした生活か、塀の外の自由だけれど誰も守ってくれない世界での生活か。
本当のことを知らずにただ毎日を生きるべきか、知った上でなおそうするべきか、または逃げ出してしまうか。
人生の縮図ともいうべき構図が、ここにはあります。
一度学園から逃げ出し ...さらに詳しい情報はコチラ |
羊のうた (第5巻) (バーズコミックス)価格: 567円レビュー評価: 4.5 レビュー数:2 前巻に続き表紙の美麗さが目を惹くこの第5巻。前巻同様大きな展開は有りませんが、一砂の千砂への想いが徐々に大きなものとなり、表面的に対立する事は無いものの一砂、水無瀬が千砂を巡り三角関係風になってきたのが印象的です。 冒頭の吸血シーンが何とも言い難いです。吸血鬼の恐怖よりも近親相姦の禁忌に近い雰囲気を醸し出しています。千砂に至ってはは官能的ですらあります。姉弟愛を十分に感じる事の出来る一冊である事は疑いようがありません。 八重樫、水無瀬、江田夫妻の報われない様子が涙を誘います。割と悲しいシーンが多い巻かもしれません。 箇条書きのようなレヴューになってしまいましたが、要約すると ...さらに詳しい情報はコチラ |