幻影博覧会 2 (2) (バーズコミックス)価格: 620円レビュー評価: 5.0 レビュー数:2 この作品は簡単に言うと、冬目景さんの定番「謎の美少女」×探偵モノですが私はこれは普通の探偵モノではないと感じました。これは誉め言葉であってそうでないのですがまず前者の所以はレビュータイトルです。今作では一応、探偵モノという舞台を設けてはいますが、物語の本筋は"真夜の謎"に関してだと思います。主人公(多分w)である探偵の松之宮の仕事「物語の表面上のメインである事件の数々」はあくまで松之宮と真夜が過ごしている日常で物語の背景でしかないということです。読者は物語を傍観者というよりか割と主人公寄りな視点から見守ることになっていると思います。 後者の所以は上記の通り探偵モノとしては本格的でないというこ ...さらに詳しい情報はコチラ |
文車館来訪記 (KCデラックス)価格: 1,200円レビュー評価: 4.5 レビュー数:5 ずっと目の端に引っかかっていて、イヤーな仕事をこなした自分へのご褒美にと購入、正解だった。冬目氏の力量のほどは知ってはいたが、コウモリ傘も、中国の花瓶も、香水壜の蓋も、人間の姿をとったらこうだろうという説得力があり、見事。最後に載っている猫のヨミの話も、私は泣かなかったが(泣いた本、というのは公開したくないもので)、泣ける方が多いのでは。
細かく述べればきりがないが、日本人形好には、たまらない1冊。生き人形というものを一度でいいからこの目で見てみたいものだ。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
羊のうた (第7巻) (バーズコミックス)価格: 620円レビュー評価: 4.5 レビュー数:11 この作品から冬目作品に入り、すべて読んだが、これを超える作品はまだない。この作者の持つ独特の雰囲気は、こういう救いのない話を描くためにある。
内容は他のレビューに詳しいので省くが、星四つ、あたりの皆さんがこだわっておられる最終話、あれは水無瀬氏のために必要だったのではないか。誰よりも千砂を理解し、愛し、しかし一切の見返りを求めなかった彼。私は女なので、男性にこういう愛し方が可能なのかどうかはわからないが、「消えることのない影を手に入れた」というセリフは、舞い散る桜の中での千砂とのエピソードとともに、あってよかったと思う。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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羊のうた (第4巻) (バーズコミックス)価格: 567円レビュー評価: 5.0 レビュー数:2 一砂を護る様にして何かを睨み付ける千砂の表紙が印象的な第4巻。 物語も中盤という事で大きな進展は起こらず、中休み的な日常を描くシーンが主となっています。 物語的には進展は無くとも、一砂、千砂の気持ちは着実な変化を遂げ、徐々にではありますが世間の喧騒からは外れて行こうとする気持ちが見て取れます。それが痛々しくもあり、時に背を押してやりたくもなる奇妙な感覚にとらわれてしまうのは私だけでしょうか。 相変わらず何一つ明るい話題の無い作品ですがストーリー展開には我々読者を惹き付けるには十分な魅力が存在する訳で、暗いのが嫌な方以外は間違い無くのめり込める作品だと思います。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
羊のうた (第6巻) (バーズコミックス)価格: 567円レビュー評価: 4.5 レビュー数:2 遂に終盤です。 高城医院の元看護婦(看護師と表記しないのは原文通り)・風見忍布の登場により徐々に解明されていく母・百子の死の真相。少しずつ、しかし確実に千砂の躯を蝕んでゆく病。高城姉弟を巡る様々な事柄が徐々に結末に向けて動き出しました。 千砂と学友・佐崎に新たな友情関係が芽生え、読んでいる内に千砂に生への執着が生まれればと願っている自分がいます。 やはりハッピーエンドでは終わらないのでしょうが、次巻が待ち遠しいです。 次巻、いよいよ最終巻です。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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羊のうた (第3巻) (バーズコミックス)価格: 567円レビュー評価: 5.0 レビュー数:2 第3巻から一砂と千砂の共同生活が始まります。尤も、生活感のある描写は朝食くらいのものですが。 一砂、千砂、八重樫、水無瀬、江田夫妻…登場人物皆に同情を禁じ得ません。水無瀬さんの若き日のエピソードが挿入されますが、やはりこの巻は一砂の心境の辛さが際立っているように感じます。読んでいて辛くなります。 人生の悲哀を人の何倍も背負って生きて往かねばならない彼等、果たして彼等に救いの手は差し伸べられるのでしょうか… ...さらに詳しい情報はコチラ |
幻影博覧会(1) (バーズコミックス)価格: 620円レビュー評価: 4.0 レビュー数:7 遠來ノ客の話の最後でアインシュタインの今後を真夜は「アメリカ亡命。その後は原爆開発をルーズベルトに促す」という台詞に戦慄を覚えた。もしかして未来から来た少女?なわけないか!とにかく先が気になります。 P:S独逸人と日本人のハーフの独逸語間違ってる。誰だオマエ!?はオマエという時はSieではなくDuだ!Sieになると敬語になるぞ!もう少し独逸語を勉強しろと言いたい。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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幻影博覧会装畫集価格: 1,890円レビュー評価: 2.0 レビュー数:1 とても薄いです。
画集としてはてんで物足りません。
この内容で1,890円はあまりに高い。
冬目さんのファンなのでよく調べもせずに買ってしまいましたが、後悔しています。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
ZERO (バーズコミックス)価格: 567円レビュー評価: 2.0 レビュー数:1 社会と隔絶してしまったヒロイン像など、冬目景の原点ともいえる一冊です。 しかし、のちの『羊のうた』から感じるようなカタルシスな無く、ただ救いの無さを感じます。 また、全体のほぼ半分を占めるロボットアクションシーンの出来は、お世辞にも良いとは言えません。 冬目景の熱烈なファンの方で、ことさら絶望的な話が好きな人以外には、楽しめないのではと思います。 ...さらに詳しい情報はコチラ |