岡崎京子―総特集 (KAWADE夢ムック)価格: 1,200円レビュー評価: 5.0 レビュー数:2 ?「文藝」2001年夏号の岡崎京子特集の増補版。編集部曰く、岡崎京子の「言葉」にスポットを当て、彼女のアナザー・サイドを浮き彫りにしようという試み。 ???冒頭には単行本未収録の短編漫画が2編収録されており、うち1編は初出不明の発掘もの。この時点でコアな岡崎京子ファンには買い、と言えるが、ほかにも岡崎京子のインタビューやテクストが多数再録されていて魅力的。美しく詩的な文章から、スッパリとした受け答えのインタビューまで、幅広く岡崎京子の言葉をたのしめる。漫画とセットになった対談「女のケモノ道」の、肩の力がぬけた中に鋭い視点が見え隠れするおもしろさなどは、実に岡崎京子らしい。 ???ま ...さらに詳しい情報はコチラ |
秋の日は釣瓶落とし (アクションコミックス)価格: 1,000円レビュー評価: 4.5 レビュー数:2 これは傑作です。
過労死、キッチンドランカー、おかま、浮気。
この世にあって、だれもが内緒にして嘘ついて隠しとおそうとしているあらゆることを、
もしくは深刻ぶってとやかく言う内実何もなかったように
適当さと無意識の諦めの中に忘れ去っていくあらゆることを、
嘘吐かずに描いてくれるのが岡崎京子のいいところだと思います。
そしてそれはめっちゃ勇気のいることです。
「あたしは役不足でした あたしは退場すべきでした あなたとあたしの生活の場から」
疲弊しきった生活のなかで、この作品の出した結論 ...さらに詳しい情報はコチラ |
ROCK価格: 1,000円レビュー評価: 3.0 レビュー数:1 テンポの良い、初期ならではの世界観が楽しめる作品です。 どことなく退廃的な雰囲気が流れ、しかしながらも純愛がテーマだと思われます。 岡崎さんの作品の中では比較的あっさりめ。 さらっと読んで何だかウキウキなれる感じの作品です。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
恋とはどういうものかしら? (Mag comics)価格: 1,200円レビュー評価: 5.0 レビュー数:3 1988年から96年まで、『anan』から『広告批評』、『S&Mスナイパー』まで、様様な雑誌に掲載された単行本未収録作品24編をまとめた本。 私のようなおじさんには、興味があるけど、場違いで、なんだかよくわからない世界が広がっています。 若い女の子の日常風景から、ちょっとエッチな特殊な空想的世界まで、女性ならきっと、共感しまくりの内容なのではないかと思います。 いや、『冷蔵庫女』とか、『みりん星人大襲撃』とか、こういう世界は私も好きな作品です。 私自身は、奥付の後の、『SPECIAL BONUS STORY』である『中華刑事(デカ)・周 夜霧よ今夜もありがと ...さらに詳しい情報はコチラ |
ハッピィ・ハウス (Giga comics)価格: 1,365円レビュー評価: 4.5 レビュー数:3 もしもキミが現状に窮屈や居心地の悪さを感じているなら、一度それを崩してみよう。 (ここではオカンを追い出して貯蓄なき小学生ルミちゃんは家庭的な(?) ラブホ経営者になります)。 題名が「八ッピィ・ファミリー」ではなく「八ッピィ・ハウス」なのも、 ハッピィを家族の誰かにではなく彼らと過ごす空間に求めているのかもしれない。 だからるみちゃんはつくろうとします、自分がハッピィになれる空間を。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
危険な二人 (単行本コミックス)価格: 1,029円レビュー評価: 4.5 レビュー数:3 遠い昔、バブルと言う時代がありました。
女たちはキャリアウーマンに憧れたり、消費生活に耽溺したりしました。
でも、一番欲しいものは、何と言っても王子様。
境遇と生活の違う女の子が二人、部屋をシェアしておりました。
おいしいお味噌汁を朝作ってくれる優しい子は、直ぐに男と寝ては子が出来て泣きます。気の強い北関東のお嬢様は、なにかといろいろ上手くいきません。
二人はそれでもたくましく東京の夜を渡ってゆくのでした。
というお話。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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平坦な戦場でぼくらが生き延びること―岡崎京子論価格: 1,890円レビュー評価: 3.0 レビュー数:2 pinkやリバーズエッジを高校時代の終わりによんだ。
貸してくれた友人は山一證券の破綻でお父さんがいきなり失業してた。
フィールヤングでヘルタースケルターをよんだ。
小学校の高学年でバブルが弾けた私のまわりは、ポップでニヒルなバブ
ル期の乱開発と性的退廃感を岡崎京子を初めとする漫画でよんで少し味
わった。
知らない時代の知らない話を熱く語られるのは面白い。この書評に書か
れている、当時の音楽事情や世紀末感(これは知っているけれど、受験に
追われる高校生とそれ以上では動ける範囲が違う) ...さらに詳しい情報はコチラ |
東京ガールズブラボー 上巻 ワンダーランドコミックス価格: 945円レビュー評価: 5.0 レビュー数:5 僕は80年代後半に生まれたので、当時の事は実感としては全くわからないけど
80年代的な、YMO、ニューウェーヴ、ディスコ、現代思想、ファッション・・・
を岡崎さん独特のドライな描写?と魅力的で多彩なキャラ達をもって並べられてしまったら
当時を知らなくてもあの時代に青春を過ごしたかったなぁって思います
ヘンなかっこしたヘンな人々
奇妙なかっこした奇妙な人々
カッコつけてるカッコイイ人々
みんな好きよ 上っつらだけの
あんぽんたんな人達
このディスコでの金田さん ...さらに詳しい情報はコチラ |
セカンドVirgin (Action comics)価格: 700円レビュー評価: 4.5 レビュー数:3 お嬢だったお母さんが、かけおち同然に結婚して早○年。 お父さんは亡くなり、ムスメ二人を細腕に抱えつつ、 かすかな恋なんかも芽生えつつ、母さんの日常は流れてゆく…。 …という、非常に平和で穏やかな内容です。リバーズエッジ」みたいなのを期待して読むと拍子抜けすると思いますが、こういう作品も非常に好きです。 登場人物たちの妙な能天気さやおバカ加減や善良さ。なんとなくヘンだったり、実はけっこう大変だったりするんだけど、なんとなーくそれを乗り切っていってしまう人々の漠然とした強さは、岡崎作品の大きな側面ですね。 亡き父さんの思い出を胸に生きる美人母さん、お年頃で悩み多き長女 ...さらに詳しい情報はコチラ |
退屈が大好き (九竜コミックス)価格: 1,050円レビュー評価: 3.0 レビュー数:1 ???1987年に発売された短編集の新装版。退屈な日常のなかで、恋愛やセックスにいそしむ若者たちが、戯画的に描かれる。 ???岡崎京子は、とにかく作品を量産する作家であり、そのためか作品の当たりはずれの落差がわりと大きい。はっきり言って、この『退屈が大好き』には、これは傑作! とうならされるような作品は収録されていない。しかし、完成度は低くとも客観的観察に基づく、クールで的確な描写は痛快だ。 ???異様に元気で周りをかえりみないマイペース女や、「恋する女は小さな野獣」というタイトルそのままの恋に走る女など、生き生きとしたキャラクターたちはとてもリアルだ。全編にわたり、著者のさめた視 ...さらに詳しい情報はコチラ |
好き好き 大嫌い価格: 866円レビュー評価: 4.0 レビュー数:1 まだ岡崎さんが若い頃ってか、私も若い頃に書かれている作品。登場人物と世代が一緒なので手放せない本の一つです。
時代感が懐かしくて、さっき思わず読み返しました。
R.D.レインの好き・好き・大好き?の最後の章と呼応するかのように書かれた珠玉の短編集だと思いますw。
私はある人に言われました。
あなたの恋愛感は岡崎京子の影響を受けすぎだと。
かなりショックでした。
でもそれが今の私を形成しています。
だから後悔はしません。
愛って ...さらに詳しい情報はコチラ |